to home Nagoya City University Dept of Psychiatry,Nagoya City Univ Graduate School of Medical Sciences by Division of Psychiatry and Cognitive-Behavioral Medicine and Division of  Psycho-Oncology
search ncupsychiatry www
精神科専門研修を希望する方へ
 
精神科専門研修を希望する方へ
臨床について
研究活動について
教室内ニュース
Our Book
 

名市大精神療法トレーニングプログラム

精神医療の基本が、精神療法にあることは誰しも認めるところです。しかし、今、日本のどこの精神医学教室で精神療法の、まっとうなトレーニングが行われているでしょうか。曰く、「先輩の背中を見て技を盗め」曰く、「患者との真剣勝負の中で初めて身につく」。その通り!しかし、もしあなたが精神科医としてのキャリアを始めるに当たり、それしか提供されていない環境に身を置かれるのなら、それはあなたにとっても、またあなたが生涯にわたって担当する患者さんたちにとっても禍根となる可能性があります。

名市大精神医学教室では、若いレジデントが一人前の精神科医になるには、

ステップ1
医療面接
含接遇マナー
ステップ2
精神医学診断面接
現病歴、生育歴・家族歴、精神現症を正確に評価できる
ステップ3
支持的精神療法
全ての精神療法に共通の、非特異的な要素。治療同盟を作る、共感的態度で接する、困難や転移に動じない、など
ステップ4
薬物療法と併用する認知行動療法
認知行動モデルによるフォーミュレーション、ソクラテス式問答、セッションの構造化、さまざまな認知行動技法
というような、段階的トレーニングが必要であると考えています。そしてこの「トレーニング」とは一方的に受け身的に教えられるものではなくて、形成的フィードバックをもらう中で各人が自覚的にはぐくんでゆくものであると考えています。 ステップ1と3は精神療法的治療関係を構築し維持していく技能、ステップ2は患者を評価する技法、ステップ4は患者を変容する技能と言い換えることもできるでしょう。

そこで、名市大精神医学教室では、このフィードバックが系統的に出来るようなプログラムを提供しています。具体的には、ステップ1はもう医学生段階でやっているでしょうし、以下のステップ2、3,4でも明らかになるので、特にステップ1に焦点を当てた訓練と評価はしていません。
ステップ2のためには
2.1.入院中の患者さんにご協力いただきビデオ面接のセットアップと運用。およそ3ヶ月に1度。全レジデントが1度はビデオ面接を経験するようにする。
2.2.STACERと呼ばれるカナダの精神科専門医試験で使われる評価用紙を参考に和訳し、これを学習目標かつ形成的評価基準として使用して、レジデントが初診患者を診察し、オーベンがそれをスーパビジョンする。毎週木曜日。

ステップ3のために
3.1. Allen Iveyのマイクロカウンセリングのビデオを利用したワークショップ
3.4. John MarkowitzのBrief Supportive Psychotherapyマニュアル
3.2. 堀越勝先生のコミュニケーション・ワークショップ
3.3. この段階の評価のためにWorking Alliance InventoryおよびEmpathy Subscaleを使用する
ことを2008年度から開始しました。特に、堀越先生は、米国で臨床心理士の訓練を一から受けられ、帰国前にはHarvard大学関連の病院で第一線の臨床心理士として活躍しておられたばりばりの臨床家です。その臨床感覚と、臨床訓練の経験の深さ・豊かさには脱帽するばかりで、堀越先生とタイアップして精神療法トレーニングを行えることは名市大精神科にとって非常に貴重なバックボーンになっています。

さらに、2009年度からはステップ4のために
4.1. 堀越先生と古川が認知行動療法入門ワークショップを開き、症例の認知行動モデルによるフォーミュレーション、活動モニタリング・スケジューリング、認知再構成、ソクラテス式問答といった認知行動療法の基本をしっかり学習し演習する
4.2. 精神科医がやることなので薬物療法と併用するモジュラーアプローチを取る。つまり、4.1.でCBTの基本を理解したら、活動スケジューリング、認知再構成、アサーション、問題解決技法、不眠の行動療法などhigh yield skillsをそれぞれ30分×4回ぐらいで患者と一緒に学べるようなマニュアルを用意する
4.3.希望者は最終的にはCognitive Therapy Scaleで40点以上の評価(Academy of Cognitive Therapyの資格を取る条件)が得られることを目標にしたい
と、考えています。

以上のプログラムはまだまだ形成途上です。参加者、すなわちレジデントの皆様のフィードバックを入れて、どんどんと改良して行きたいと思います。

PAGETOP

名古屋市立大学大学院 医学研究科
精神医学教室
〒467-8601
名古屋市瑞穂区瑞穂町字川澄1番地
Phone: 052-853-8271
Fax: 052-852-0837


| HOME | 名市大精神医学教室 | 精神科専門研修を希望する方へ| 臨床について | 研究について | 教室内ニュース | Our Books |
©1999-2009 名古屋市立大学大学院 医学研究科 精神・認知・行動医学分野
〒467-8601 名古屋市瑞穂区瑞穂町字川澄1番地 Phone: 052-853-8271 FAx: 052-852-0837