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臨床のためのEBM入門


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名市大精神科(Japanese)
 
Department of Psychiatry
Nagoya City University
Medical School
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467-8601 JAPAN
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臨床のためのEBM入門:決定版JAMAユーザーズガイド』

原著:Gordon Guyatt/Drummond Rennie

監訳:古川 壽亮/山崎 力

医学書院、2003年

1993~2000年にかけてJAMAに連載されて大好評を博したUser’s Guides to the Medical Literatureシリーズを,シリーズ編者のGuyattが中心となって大幅加筆修正し,再構成したEBM入門書の翻訳。発展を続けているEBMの現在形をわかりやすく,コンパクトにまとめた。

目 次

第1部 基礎編:医学文献の利用法
 1A 序論:EBMの哲学
 1A1 エビデンスの検索
 1B 治療と害:はじめに
 1B1 治療
 1B2 害
 1C 診断の過程
 1C1 鑑別診断
 1C2 診断検査
 1D 予後
 1E エビデンスを要約する
 1F エビデンスから行動へ

第2部 応用編:EBMの原則の応用と教育
 2A 治療と害:なぜ研究は誤りとなるのか-バイアスとランダム誤差
 2B 治療に関する論文とその結果を解釈するために-仮説検定
 2C 治療に関する論文とその結果を解釈するために-信頼区間
 2D 治療に関する論文とその結果を解釈するために-関連性の指標

付録:計算式
用語集
監訳者あとがき
索引

 

監訳者後書きより

「臨床のためのEBM入門―決定版JAMAユーザーズガイド」は、名古屋市立大学大学院医学研究科精神・認知・行動医学分野と、東京大学大学院医学系研究科薬剤疫学講座が共同で翻訳に当たった。

原著編者のGordon Guyatt教授の「日本語版への序」にもあるように、そもそもは監訳者の一人古川がGuyatt氏から翻訳の依頼を受けたことにさかのぼる。世界にEBMを流布させたとも言えるJAMAのユーザーズガイドシリーズをアップデートしたものであり、しかもGuyatt氏が新妻を置いて日夜没頭して改訂したものであると、McMaster大学の知人から聞いていたところであったので、その内容には刮目して俟つものがあった。2001年春、いよいよ出版を前に、完成原稿を見せてもらったところ、そのボリュームのすごいこと!Guyatt氏をはじめとする、世界のEBMの先達が全力を傾注してまとめた標準テキストであると感じた。そして、ここに訳出したのは、そのうち特に臨床医に必須と考えられるエッセンスをまとめ上げた、エッセンシャル版である(Users’ Guides to the Medical Literature: Essentials for Evidence-Based Clinical Practice)。本文中にも何度か触れられているように、さらに深く学びたい読者諸兄姉はマニュアル版(Users’ Guides to the Medical Literature: A Manual for Evidence-Based Clinical Practice)を参照することが出来る。

Guyatt氏との出会いは、古川が1997年McMaster大学精神科に客員教授として滞在していたときに遡る。精神医学分野においてevidence-based approachをいち早く紹介していた心理学者のDavid Streiner教授に紹介していただき、Guyatt氏の部屋を訪問させていただいたときのことは、今も忘れられない。EBMを精神医学に導入しなくてはならないと原則的には理解していても、理論的にも実践的にもさまざまな困難にぶち当たっていた当時、年来鬱積していたEBMへの疑問を率直にGuyatt氏にぶつけてみたのである。その結果は、(陳腐な表現であるが) “目から鱗”の連続であった。いったい私の目には何枚の鱗が入っていたのだろうか。おそらく、私の一生の間であれほどの知的興奮を味わったことはそれまでもなかったし、これからもあるかどうか分からない。以後Guyatt氏とは個人的知遇を得、臨床疫学において啓発を受け続け、また共同研究もさせていただいていることは、個人的僥倖である。

そのようなGuyatt氏が全身全霊を傾けて共同著述し、今までのEBM入門書とはレベルが違うと形容する本書は、私たちもまた全力を傾注して日本語訳した。その過程で、学生時代からの畏友であった山崎力教授(元東京大学大学院医学系研究科薬剤疫学講座、現クリニカルバイオインフォマティクス研究ユニット)のご協力を得たことも、今回の翻訳において幸運なことであった。

EBMという言葉がにわかに人口に膾炙し、時に本来の意味に反する我田引水の対象となっている今日の日本において、本書が正しいEBMを理解し実践する一助となることを切望し、本書を世に送る。

監訳者代表 古川壽亮

 

臨床のためのEBM入門



  ©1999-2005 Dept of Psychiatry and Cognitive-Behavioral Medicine, Nagoya City University Graduate School of Medical Sciences